さて、前回に引き続いてイケヤの修理の模様をお送りします。
修理方法ですが、日本人独特のもったいない精神を活かして、化粧版を再利用する形で考えました。
従来の埋め込み用ビスと引掛け金具は使えないので、代わりに小ネジを使って固定します。
この方法は、化粧版の正面からネジを打ち込み、引っ掛け金具の部分にナットを入れて固定するというものです。
化粧版を表から貫通させる必要があるので、ネジの頭が見えてしまいますが・・・まぁ、それは
いいかw っということで。
早速化粧版に穴を開けます。
化粧版の穴に裏側からドリルを入れ、M5サイズのネジが通るように加工します。
この辺は大胆に!
こちらが固定用のネジです。M5サイズ長さ60mmの丸頭。ホームセンターで売っているよくあるネジです。
穴をうまく加工できれば平ネジで埋め込むこともできたかもしれませんが、加工が面倒なので最初から丸ネジで頭を出す前提にします。
ネジを表から通し、裏でナットを嵌めます。狭い部分なので、ナットはラジオペンチで支持しました。
結構厳しく、余裕がないサイズと角度でしたがなんとかネジを締めることに成功。同様に四箇所を固定していきます。
表面はこんな感じです。意外に目立たないと感じます。どうしても気になる場合は後でネジ交換もできますし・・・
完成した引出です。近くから見なければ隣のまだ正常な引出との違いは・・・わからない・・・こともないか・・・。まぁ、取り急ぎは家族の不満もなさそうなので、よしとします。
この方法で固定した化粧版の安定度は抜群です。これまで、引出を開ける度に壊れる可能性があるので、毎度びくびくしていました。しかし、今回は表から貫通して支持しているので、ちょっとやそっとでは外れませんし、穴が馬鹿になることもありません。化粧版も再利用もできたのでなかなかよい方法だったのではと思います。
すべての箇所に同じ修繕方法が使える訳ではありませんが、参考にしていただければと思います。
それでは今回はこの辺で。
(K)