会長です。
今週はCD-Iの修理というか、解体を行いました。
CD-i。 90年代前半にPhilips等が作った規格でインタラクティブな動画を扱える所謂”マルチメディア”製品でした。”マルチメディア”って だけでかなり胡散臭いのですが、案の定、一部の業務用コンテンツやゲームなどが出ただけで終わったと聞いてます。
我々が高校時代だった90年代半ばには既に廃れてまして、ジャンク屋さんに大量に叩き売られていました。学生からすると、ゲームや音楽再生機として重宝するということで、仲間はコゾッて買っていました。
そんな一台が20年の時を経てマサ宅(またか!)から発掘されたのでした。
今回、コミセン祭の展示でIchigoJamを使ったものを考えているのですが、その表示用に・・・という事で、修理を試みます。
早速現機を見てみましょう。SonyのCD-i Intelligent DiscMan IVO-V10です。
発掘した直後は火が入ったそうですが、その後全く動かなくなったとのことでした。
よく分からない状態なので中を開けてみます。
中はみっちりQFPのICが詰まってます。殆どが1988年のPhilips製。この頃は半導体部門も自社内にあって積極的に作っていたんですね。
基板は二枚になっていて、上段がシステム基板。下段がパワーとオーディオ系基板のようですが、回路図も何もないので追いようがありません。電源系を辿ると両基板までは来ているようですが、見た目でお漏らしのコンデンサもなく、なすすべがありません。
25年前のPC-286Fは復活できたのにぃ。
この後、馴染みのハードオフへ行って、ジャンクのポータブルDVDプレーヤ(TOSHIBA製)のRCAジャック付きをゲット!こいつで今度は乗り切る予定です。
(K)