今週のプチ活動報告(2022/03/12) — PC-286NF SMD-1000 フロッピィディスクドライブの再修理2

こんにちは。かいちょうです。
今回はPC-286NFのフロッピィディスクドライブ EPSON SMD-1000の基板修理を行います。
今回使うのはこちら

無水エタノールとクレの基板クリーナです。基板クリーナは以前PC-9821Ra40の修理の時に使ったものになります。
まずは、ブラシでこすって見える汚れを落とします。

汚れがひどいこと、そしてICの下部にも入ってしまったものはブラシでこすれないため、タッパに無水エタノールを入れて浸します。乾かしたあと、念のため基板クリーナで吹いて仕上げとします。

最終的に、三号機のものだけ復活させることができました。二号機はスピンドルは回るもののまともに動かず。一号機のものはスピンドルすら回転しませんでした。やっぱり電解液の後のバッテリ液がトドメだったようで・・・パターンがどこか切れてしまったんでしょうね。

なんとか修繕できた三号機のフロッピィディスクドライブを286NFに仮実装し、しばらくぶりに火を入れるPC-9821Xa7で作ったMS-DOS起動用フロッピィを使ってScandiskコマンドの全セクタスキャンをさせます。
640KB, 720KB, 1.25MBの三種類をXa7, 286NF相互でフォーマットしたディスクに対して実行、問題がないことをもって修繕完了としました。

ニコイチどころかサンコイチでないと治せない世代になってきました。
壊れる前の予防が重要だということを身に染みて感じました。

次は液晶修理に戻りたいと思います。

今日はこの辺で

(K)

今週のプチ活動報告(2022/03/06) — PC-286NF SMD-1000 フロッピィディスクドライブの再修理1

こんにちは。かいちょうです。

今回は前週に続いてPC-286NFの修理を行います。
液晶は表面の偏光板と接着層を剥がしたのですが、背面の偏光板と反射層が今の時点では剥がせないのでとりあえず保留します。次はまたしても故障してしまったフロッピィディスクドライブを修理します。

以前、Vol.5.1にて修理を行ったときは漏れたコンデンサを撤去し、電解液で侵された基板を磨いたら復活できたのですが、今回はコンデンサが漏れているわけではなく、バッテリ液が付着してやられてしまったようで、スピンドルモータすら回転しません。仕方がないので、ドナーの機体を用意し、ニコイチを狙います。

オークションサイトなどではたまに286NFが出回ることがあるので、よくよくウォッチしていたところ、続けて二台をゲットしました。我が家に三台そろったので記念撮影?をしてみます。

手前が私の機体。後ろの二台がオークションで入手した二号(左), 三号(右)

令和も四年を数えるこの年に、昭和時代のV30プロセッサを搭載したノートが同じ部屋に3台もあるというこの狂った状況奇跡。。。

感動(?)している状態ではありません。早速フロッピィディスクドライブを取り出さなければいけません。
その前にちょっとだけこの二号機と三号機の説明をしておきましょう。
二号機はアダプタ付きでオークションで入手したものですが、見ての通りビネガー症候群にやられています。実はフロッピィディスクドライブも死んでまして、スピンドルモータも回らないという状態です。
三号機も同じくアダプタ付きでオークションで入手したものです。ディスプレイは見た目生きているようで、最初はこれを液晶のドナーにしようと思っていました。が、なんと起動させてみると下部にライン抜けを発生させていて使い物にならないという残念な機体でした。フロッピィディスクドライブも二号機と全く同じ状態。
よって、三台もありながら液晶もフロッピィディスクドライブもまともな機体は一つもないという有様です。

取り出したEPSON SMD-1000形フロッピィディスクドライブ。これが同じ場所に3台あるというのもおかしいですね。。。
トップカバーを外してみると、やはりオークション組の二台は盛大にコンデンサをお漏らししていました。
一号機のフロッピィディスクドライブも動かないので整備のために基板を取り外します。

取り外した基板を並べた様子。この基板はコンデンサが枠にひっかかるため、基板を外すためにはコンデンサを半田で外す必要があります。

取り外した二台分のコンデンサです。お尻(下)から盛大に漏れて周囲に漏らしていました。

前回同様、基板洗浄と新品のコンデンサに交換を実施します。続きは次週行います。

今日はこの辺で

(K)