コミケ100落選のお知らせ

こんにちは。かいちょうです。

久しぶりの投稿なのですが・・・すでに検索をされた方はご存じかもしれませんが、記念すべきコミケット100は大変残念ながら落選と相成りました。(書類不備ではないですよ)

今回、久しぶりの夏参加・・・を祈願していたのですが残念ながら叶わずです。ちょうど忙しくなってきていたのでネタが危ぶまれるところではあったので、この落選を前向きに捉え、ネタ作りの時間に充てたいと考えています。

※DCCとかあるはあるんですけどね。

期待されていた方は大変申し訳ございません。様々な機会を使って行きたいとは思っていますので、冬コミ前になんらかあるかもしれません。今後もよろしくお願いします。

今日はこの辺で。

(K)

今週のプチ活動報告(2022/05/08) — スーツケースの取手交換

こんにちは。かいちょうです。

いろいろ未解決案件(?)がたまってきているのですが、いろいろ趣味以外にやらなければならないことが増えて、毎度のことながら更新頻度が下がってきております。

今日はそんな中で単発修理ものをお届けしたいと思います。
スーツケースの修理です。

事情があってたくさんの荷物を運ばなければならなくなり、親戚にスーツケースを借りたら買って二回目の使用だというのに取手(の付け根が)砕け散るというアクシデントに見舞われてしまいました。

なんで砕けたんだろうと外してよく見てみるとなんと一番力が掛かる根本はやわいプラスチックでした。なんじゃこりゃ。

これじゃいずれ壊れるじゃん・・・。でも、壊してしまったのはこちらでの使用中。
借りたものはしっかりと直して返さねば!っということで
どうやって修理をするかまず考えました。順当に工数を削減するのであれば(笑)スーツケースメーカーに修理を依頼するのがよいですが、どこのメーカかよくわからない上に結構高額になりそうな気配。。。

そこで、自分で修理ができないか見てみるとAmazonに部品単位で大量に出回っていることが分かりました。
早速取り寄せてみます。

およそ1500円ぐらいでかったこちらの取手。なんとなくベタベタしています。。。

ちょっと怪しい感じもしましたが、付け根部分はちゃんと金属になっており、これなら重量が掛かっても大丈夫そうです。

早速新しいものを取り付けます。取付は簡単で内部のファスナーをあけて裏面からネジを通すだけです。準備して修理まで10分もかからず元通りに戻りました。

出来上がりはこんな感じです。元とデザインが一緒なので違和感は全くありません。むしろ金属支持になったからこちらの方が安全かも。これにて修理完了です。

そろそろたまっているネタも進めなければ・・・。

今日はこの辺で。

(K)

今週のプチ活動報告(2022/04/23) — PC-286NF 液晶反射板側の処置・・・そして

こんにちは。かいちょうです。
前回の手痛い失敗に懲りず、二枚目の液晶を題材に再び修繕にチャレンジをしてみます。
もはや半田ごてで無傷で外すのは不可能だと(ようやく)悟ったので、ヒートガンを使うことにしました。今回購入したヒートガンはAmazonで爆安販売(1500円ぐらい)だったものです。

ちゃんと動くか一抹の不安はありましたが、スイッチオン!するとあら不思議。熱をゆっくり掛けると何もしていないのにフィルム部がペロンとキレイに剥がれてくれました。剥がれた様子がこちらです。元々粘着でもくっついていたようですが半田と一緒に外れてくれました。

各端子を拡大したのがこちら、前回のひどい有様を見られた方は、いかに無傷で外れたかが良く理解いただけるかと思います。

さぁ、ここからスクレーパとエタノールを使って裏面のビネガーでやられた反射板を剝いでいきます。

一度コツをつかむと結構サクサク進みます。接着面ともう一層ある面を同時に外し当面になった液晶部分の後ろにA4のPPC用紙を入れてみます。美しい透過する液晶が蘇ってきました。ところが・・・

これであとは交換用の偏光板と反射板を張り付ければ完了!と思ったところで重大な損傷に気づきました。

な、なんと液晶フィルムの屈曲部の配線がブチブチに切れている!
どうも必死になって偏光板をスクレーパで剥がしているときに気づかずに傷つけていたようです。

一か所ならまだしも複数個所が損傷しています。見つけたのは横ラインですが縦も傷ついているのでこれはもうドット抜けどころか盛大なライン抜け必至です。

大変残念ながら二枚目もダメにしてしまいました。自分が悪いのはわかっていますが正に茫然自失状態です。

これで当座はライン抜けしているものを仮として付けておく以外に選択肢がなくなりました。ぐぬぬぬ・・・ですが、仕方ありません。

今回、複数回に渡ってEPSON PC-286NFの修理を取り上げましたが、FDDはなんとか一台を再生、液晶は実質上全敗という結果になりました。改めてビネガー症候群の修繕の難しさを感じたところです。

液晶については、気長に代替となる液晶を探すか、現代風の液晶交換(–>大工事です)をするかゆっくり考えたいと思います。

今日はこの辺で。

(K)

今週のプチ活動報告(2022/04/17) — PC-286NF 液晶フィルムケーブルの取り外し

こんにちは。かいちょうです。
暫く更新する時間がなくてあいてしまいましたが、286NFの液晶交換をお知らせしたいと思います。

前々回、液晶裏面の反射板の交換には液晶のフィルムケーブルを外す必要があると報告したと思いますが、今回はこのフィルムケーブル剥がしにチャレンジします。ただの半田ゴテではダメだと思ったのでしばらく使っていなかったこちらを秘密兵器として使ってみます

これはホットカッターです。半田ごての小手先と交換して使うもので、本来は発砲スチロールとか薄いプラスチックとかを切るものだった・・・はずです。というのも、半田ごてとセットで買ったのが20数年前なのでもうどんな仕様だったかさっぱり忘れていました。こちらを半田ごてにセットしてフィルムケーブルと基板の間を切るようにしてみます。

フィルムの先端だけは熱を加えて刃先で起こすようにすると基板から離れてくれました。が、実際に半田がたっぷり乗っている半田部は全然外れません。フィルムを傷つけないように押したりする動作をしてみますがなかなか外れません。このころの半田は鉛半田だったはずで、フリーより外れやすいと踏んでいたのですが・・・。

結果はこのように惨憺たる状態に・・・いくつかのケーブルは半田を乗せる部分がちぎれてしまいました。試しに通常の半田ごてにしてみましたがそれでもかなりの損傷です。

あぁ、学生時代に使っていた液晶(一枚目)を完全にお釈迦にしてしまいました。ぐぬぬぬ・・・。
あと一枚予備の液晶(二枚目)がありますが、あとがなくなってしまいました。

二枚目は別な方法で剥がすのにチャレンジしてみます。

今日はこの辺で

(K)

今週のプチ活動報告(2022/03/12) — PC-286NF SMD-1000 フロッピィディスクドライブの再修理2

こんにちは。かいちょうです。
今回はPC-286NFのフロッピィディスクドライブ EPSON SMD-1000の基板修理を行います。
今回使うのはこちら

無水エタノールとクレの基板クリーナです。基板クリーナは以前PC-9821Ra40の修理の時に使ったものになります。
まずは、ブラシでこすって見える汚れを落とします。

汚れがひどいこと、そしてICの下部にも入ってしまったものはブラシでこすれないため、タッパに無水エタノールを入れて浸します。乾かしたあと、念のため基板クリーナで吹いて仕上げとします。

最終的に、三号機のものだけ復活させることができました。二号機はスピンドルは回るもののまともに動かず。一号機のものはスピンドルすら回転しませんでした。やっぱり電解液の後のバッテリ液がトドメだったようで・・・パターンがどこか切れてしまったんでしょうね。

なんとか修繕できた三号機のフロッピィディスクドライブを286NFに仮実装し、しばらくぶりに火を入れるPC-9821Xa7で作ったMS-DOS起動用フロッピィを使ってScandiskコマンドの全セクタスキャンをさせます。
640KB, 720KB, 1.25MBの三種類をXa7, 286NF相互でフォーマットしたディスクに対して実行、問題がないことをもって修繕完了としました。

ニコイチどころかサンコイチでないと治せない世代になってきました。
壊れる前の予防が重要だということを身に染みて感じました。

次は液晶修理に戻りたいと思います。

今日はこの辺で

(K)

今週のプチ活動報告(2022/03/06) — PC-286NF SMD-1000 フロッピィディスクドライブの再修理1

こんにちは。かいちょうです。

今回は前週に続いてPC-286NFの修理を行います。
液晶は表面の偏光板と接着層を剥がしたのですが、背面の偏光板と反射層が今の時点では剥がせないのでとりあえず保留します。次はまたしても故障してしまったフロッピィディスクドライブを修理します。

以前、Vol.5.1にて修理を行ったときは漏れたコンデンサを撤去し、電解液で侵された基板を磨いたら復活できたのですが、今回はコンデンサが漏れているわけではなく、バッテリ液が付着してやられてしまったようで、スピンドルモータすら回転しません。仕方がないので、ドナーの機体を用意し、ニコイチを狙います。

オークションサイトなどではたまに286NFが出回ることがあるので、よくよくウォッチしていたところ、続けて二台をゲットしました。我が家に三台そろったので記念撮影?をしてみます。

手前が私の機体。後ろの二台がオークションで入手した二号(左), 三号(右)

令和も四年を数えるこの年に、昭和時代のV30プロセッサを搭載したノートが同じ部屋に3台もあるというこの狂った状況奇跡。。。

感動(?)している状態ではありません。早速フロッピィディスクドライブを取り出さなければいけません。
その前にちょっとだけこの二号機と三号機の説明をしておきましょう。
二号機はアダプタ付きでオークションで入手したものですが、見ての通りビネガー症候群にやられています。実はフロッピィディスクドライブも死んでまして、スピンドルモータも回らないという状態です。
三号機も同じくアダプタ付きでオークションで入手したものです。ディスプレイは見た目生きているようで、最初はこれを液晶のドナーにしようと思っていました。が、なんと起動させてみると下部にライン抜けを発生させていて使い物にならないという残念な機体でした。フロッピィディスクドライブも二号機と全く同じ状態。
よって、三台もありながら液晶もフロッピィディスクドライブもまともな機体は一つもないという有様です。

取り出したEPSON SMD-1000形フロッピィディスクドライブ。これが同じ場所に3台あるというのもおかしいですね。。。
トップカバーを外してみると、やはりオークション組の二台は盛大にコンデンサをお漏らししていました。
一号機のフロッピィディスクドライブも動かないので整備のために基板を取り外します。

取り外した基板を並べた様子。この基板はコンデンサが枠にひっかかるため、基板を外すためにはコンデンサを半田で外す必要があります。

取り外した二台分のコンデンサです。お尻(下)から盛大に漏れて周囲に漏らしていました。

前回同様、基板洗浄と新品のコンデンサに交換を実施します。続きは次週行います。

今日はこの辺で

(K)

今週のプチ活動報告(2022/02/26) — PC-286NFビネガー症候群の修理

こんにちは。かいちょうです。

今回は、またレトロPCの修繕の様子をお伝えしたいと思います。
対象は以前にちょっとご紹介したことがあるEPSONのPC-98互換機 PC-286NF(note F)です。
このPC-286NFは、以前Vol.5.1でFDDを修理して以来、押し入れで保管をしていたのですが、気が付いたらレトロノートPCの宿命であるビネガーシンドロームを発病していました。同じ場所に保管していた3台のノートのうち他の2台も巻き添えに。。。

ビネガー症候群(ビネガーシンドローム)は、液晶に取り付けられている偏光板や反射板が経年劣化で加水分解され酢酸が析出する現象で、透明度や反射度が失われてしまう問題です。
既に2000年頃のPCでも保管条件によって発病しているという記事をネット上では見たのですが、20年生きてきたこのPCは大丈夫だと根拠なく思っていました。
全く大丈夫じゃなかったわけです・・・。

画像で見て頂いても分かる通り、真っ黒になってしまい画面が見えません。
おまけに、一度修理したFDDも再び漏れてしまったバッテリ液でやられてしまい、満身創痍に逆戻りしてしまいました。

もう一度元の状態に戻すべく、まずは液晶の修理の検討を行います。

こうなってしまった液晶の修理は基本的には二通りしかありません。全く同型の液晶に交換をするか、ビネガーシンドロームになってしまった偏光板を交換するかです。
後者はあまりにも難易度が高いので、まずは同型液晶の交換を目指し、中古の機体を探しました。
PC-286NFの液晶はバックライトがない反射型の液晶で、初期のノートであるためか、他機種で使っているのを見たことがありません。可能性が高いのはPC-286Exectiveですが、こちらはPC-286NFよりレアのようで見つかりません。数か月かかってなんとか同じPC-286NFを二台手に入れたのですが片方は同様にビネガーシンドロームになっており、片方はまさかのライン抜けで死んでました。

こうなっては仕方がない・・・ということで、禁断の?偏光板交換にチャレンジしてみることにしました。高校生のころから開けたことがない液晶部を分解していきます。一発目で外枠をあけたのがこちら・・・。バックライトがないため、CCFLインバータもなく非常にシンプルな液晶です。ここまでの分解はらくらくでした。

偏光板は一番上の層に接着剤でついているのでカッターで剥がしていきます。噂で聞いていた通りですが、鼻がひん曲がりそうなほど酢酸のにおいがすごいです。やっとこさ偏光板を外しましたが、この時点で三時間近く経過。でも、まだ表面には接着剤が残っています。

今回用意したのは、東急ハンズやドラッグストアで買ったシール剥がしやエタノールとスクレーパーです。頑張って少しずつ取っていくのですが、スクレーパーが小さすぎてなかなか進みません。温めれば多少早くできるようになるかなと思ってディスポーサブルの手袋にお湯を入れるという迷走ぶり。。。


結局、表面の偏光板と接着剤を外すのに六時間ぐらいかかり、ようやくここまで取り除く事ができました。
まだ黒いシミのようなものがとれていないじゃないかと思われるかと思いますが、これは液晶層の後ろにある偏光板と反射板が原因で液晶の裏を同様に剝ぐ必要があります。

しかし、液晶の裏にアクセスするにはフィルムケーブルを取り外さないとアクセスできません。

今回はここで力尽きたので一旦休止したいと思います。

(K)

今週のプチ活動報告(2022/02/19) — PC-98 FreeBSDサーバ復活

こんにちは。かいちょうです。

本日は久しぶりに我が家のレトロPCの話題をお届けしたいと思います。
昨年故障してしまい、復旧不能となってしまったPC-9821Ra40の件です。

以前修理を試みましたが、お手上げだったので、結局新しい同型機を手に入れることにしました。
あたらしい相棒はPC-9821Ra43!

PC-98アーキテクチャ最後のデスクトップ機です。いつかは欲しいと思っていた最後の98です。
(っと言っても、PC-9821Ra18/20から連綿と続く440FX+StarAlpha2 の組み合わせが継承されているのでRa40との性能差は33MHz分しかありません。でも、最後は最後)

早速見ていきましょう。

上がRa43, 下がRa40です。両者の発売時期は1~2年しか違わなかったはずですが、使用環境の違いか、Ra43はぴかぴかでまるで新品のようでした。う~ん。いいね。

さっそく、Ra40からドライブ類を移植します。両者の違いはCeleron400か433かの違いしかなく、メインボードも筐体もなにもかも一緒なのでさくさく移植することが出来ます。二台のハードディスクを移植、PCIにUIDE-133(98)を移植します。

4pin電源端子が足りないのでAT機用の二股を間に入れます。今となってはほとんどのドライブがSATAまたはM2になってしまったので、このコネクタも何れ廃れてしまいますね。。。

10分もかからず移植完了。電源投入をしてみます。

中に入っていたOS(FreeBSD)は何事もなかったかのように起動してくれました。さすがの互換性ですね。

特にこれ以上何かすることはないのですが、Ra43も新品同様に見えるとはいえ20年近い機種なので、いずれ運用ができなくなることを前提に、サーバデータの移動や、機体のメンテを検討しなければいけません。

レトロなPCを稼働可能な状態にする、データを失わないようにするというのは意外に手間暇がかかりますね。まぁ、それが趣味としては面白いところだと思うのですが・・・。続いてはもう一台のレトロPCの工作をお届けしたいと思います。

今日はこの辺で。

(K)

今週のプチ活動報告(2022/02/12) — HiSE/LSE先頭車デコーダのチューニング続き

こんにちは。かいちょうです。

先週に続いてチューニングを行います。
今手元にオシロスコープがない状態なので、何が起きているかを予想を立てて少しトライアンドエラー的に対策と効果を確認してみます。

まず最初に試したのは線路電圧を両線からの差分で測定する方法。作成した基板は、搭載されているマイコンRL78/G11のI/O端子から、片側線路のみ読み取る設計だったので、ちょっと強引ですがリード付き抵抗を使って両線をマイコンの空き端子にブリッジします。
プログラムも修正して両線の状態をマイコンから監視するようにします。しかし、多少安定したかなっと思う程度で実用域には程遠い感じでした。

続いて実施したのは、デコーダのMCU電源を安定化させるために容量追加です。取り急ぎ適当な100uFを付けてみました。
これは効果があったので、線路離線に伴うマイコン電源のふらつきが多少影響を与えている事がわかりました。が、これをそのまま採用するにはコンデンササイズが、車両搭載にはデカすぎますし、完全に誤判定がなくなったわけではなく不完全です。
やはりハード的な対策というよりソフト的な対策の方がよさそうです。
そこで、アナログモード時の判定アルゴリズムを変更。詳細は割愛しますが、これまでの単位時間での判定から、フィルタ処理を入れた上で判定する方法に変更をしてみました。
この変更で、ノイズがすごい、旧式のTOMIX 5001コントローラでもある程度まともな運転ができるようになりました。

改めて、DCCモードも含めて確認実験をしてみました。

こちらも新しいプログラムで問題なく動いているようです。(牽引というか、押しているのはHiSEの電動車)

この後、100uFを撤去しましたがそれでも大丈夫そうでした。

このようにプログラムをチューニングすることである程度なんとかなるケースだと助かります。
が、毎回プログラムを書き換える度にデコーダを車体から外すのは面倒なので、そろそろ線路からのファームウェアアップデートを考えなければと思っているところです。(技術的にはできるのですが、コマンドステーション側の環境構築とデコーダのソフト変更が面倒で二の足を踏んでました)

あとでオシロスコープが使えるようになったら、線路波形も測定してお見せしたいと思います。

今日はこの辺で。

(K)

今週のプチ活動報告(2022/02/06) — HiSE/LSE先頭車デコーダのチューニング

こんにちは。かいちょうです。

今日は昨年作成したHiSE/LSE用デコーダのチューニングを行いたいと思います。
ファンクションデコーダの場合、毎回作るたびにチューニングをしています。
具体的にはDCCで動いている時ではなく、従来型のアナログコントローラ動作時に対して行います。

アナログ動作時、デコーダがどちらに対して動いているのかを判定する必要があるのですが、様々な要因で誤判定することがあります。(DCCの時はデジタル信号をデコードしているのでこのような問題はおこりません)
他の製作者さんでも、アナログ運転は保証しないとしているケースもあるので、実は以外と難しい調整部分だったりします。

今回作ったデコーダもその症状が出たので、まずは解析とハード/ソフトでの対応を試みます。

まず、実験をしやすいように、空き端子にF0F, F0R確認用のLEDを搭載します。

このような形にすると、HiSE/LSEには搭載出来なくなる上、プログラムも頻繁に書き換えるので、別な人身御供実験しやすい旧車を引っ張ってくる必要があります。

今回抜擢されたのがこちら、30年選手のKATO クハ103(スカイブルー)です。このKATO 103系は技報Vol.3でも表紙を飾るほどDCC実験に参画しており、西武5000系レッドアローと並んで登場率が高い働き者です。常時、配線を接続できるようにすでに車内に端子を植えてあり、すぐに実験することができます。

実際に搭載した姿がこちら、まるでヤドカリみたいな感じですが、前述の通り書き換えができるようにするにはこの形が最適です。

ハードウェア的にはマイコンのI/O端子で線路電圧の状態を監視しているのですが、この端子が暴れている可能性を疑い、小容量のキャパシタ(9p)をのせてみます。


実験の様子がこちらです。直流安定化電源で安定した電源を線路に給電しているにも関わらず、ちょっと動かすと接触ノイズで進行方向を誤判定、ヘッドライト/テールライトが激しく入れ替わって点滅します。小容量キャパシタではダメなようなので、これから他の技も含めてチューニングを続けます。

今日はこの辺で

(K)