今週のプチ活動報告(2022/02/19) — PC-98 FreeBSDサーバ復活

こんにちは。かいちょうです。

本日は久しぶりに我が家のレトロPCの話題をお届けしたいと思います。
昨年故障してしまい、復旧不能となってしまったPC-9821Ra40の件です。

以前修理を試みましたが、お手上げだったので、結局新しい同型機を手に入れることにしました。
あたらしい相棒はPC-9821Ra43!

PC-98アーキテクチャ最後のデスクトップ機です。いつかは欲しいと思っていた最後の98です。
(っと言っても、PC-9821Ra18/20から連綿と続く440FX+StarAlpha2 の組み合わせが継承されているのでRa40との性能差は33MHz分しかありません。でも、最後は最後)

早速見ていきましょう。

上がRa43, 下がRa40です。両者の発売時期は1~2年しか違わなかったはずですが、使用環境の違いか、Ra43はぴかぴかでまるで新品のようでした。う~ん。いいね。

さっそく、Ra40からドライブ類を移植します。両者の違いはCeleron400か433かの違いしかなく、メインボードも筐体もなにもかも一緒なのでさくさく移植することが出来ます。二台のハードディスクを移植、PCIにUIDE-133(98)を移植します。

4pin電源端子が足りないのでAT機用の二股を間に入れます。今となってはほとんどのドライブがSATAまたはM2になってしまったので、このコネクタも何れ廃れてしまいますね。。。

10分もかからず移植完了。電源投入をしてみます。

中に入っていたOS(FreeBSD)は何事もなかったかのように起動してくれました。さすがの互換性ですね。

特にこれ以上何かすることはないのですが、Ra43も新品同様に見えるとはいえ20年近い機種なので、いずれ運用ができなくなることを前提に、サーバデータの移動や、機体のメンテを検討しなければいけません。

レトロなPCを稼働可能な状態にする、データを失わないようにするというのは意外に手間暇がかかりますね。まぁ、それが趣味としては面白いところだと思うのですが・・・。続いてはもう一台のレトロPCの工作をお届けしたいと思います。

今日はこの辺で。

(K)

今週のプチ活動報告(2021/10/16) — PC-9821Ra40 修理できず

こんにちは。かいちょうです。

タイトルからして悲しいですが、引き続きRa40の修理にチャレンジです。

もう考えられる、打てる手が少なくなってきていますが、マサ氏のアドバイスで電源部コネクタの半田つけなおしをしてみます。まずは筐体から基板を外します。最後期のRaは非常に合理的な設計になっていて、ドライバで2本ねじを緩めるとメイン基板上のものをすべて取り外すことができます。


以前コンデンサ交換修理していたPC-98DOと比べ物にならないほど高密度になった基板です。
私の30Wでは能力不足気味で中々半田が溶けてくれません。
おそらくこの世代だと6層にもうなっていると思いますが、現熱的には層数が多いほど熱が逃げやすいかな・・・。
でも熱量が多い半田ゴテだと故障を悪化させるかもしれないというのがジレンマです。


ようやく全部半田当てなおしをしたのですが・・・現象は変わらず・・・。

最後の手段・・・ということで、以下4点をやってみました。

・基板上ヒューズ確認 : 1か所ありましたが導通しており関係なさそう
・コンデンサ液漏れ確認 : メインもCPU基板側も怪しいところはないが、経年からして容量抜けはありそう
・電源電圧確認 : テスタで+3.3V, +5, +12, -12Vを測定。に多少誤差があったが、電源交換してもダメなので可能性薄い
・強制電源ON : 電源/HDD LEDが点灯するだけで何も動かず・・・BIOSが走っている気配もありません

以前、雷で故障して廃棄したPC-9821Cx13も似たような雰囲気だったので・・・スタンバイ制御系サブチップかメイン系チップに深刻なダメージがあったのかもしれません。

最後の望みとしては電解コンデンサ容量抜けによる起動不能という可能性ですが・・・全交換はとても労力が掛かる上、ダメだった時の精神的ダメージが大きいので二の足を踏んでいます。。。

本機はFreeBSDサーバとして稼働させていて、2T+300GBのHDDにたっぷりデータがあるのでこのままいつまでも死なせておくわけにいきません。

代替機調達か最後の希望に賭けるか早急に判断しなければと思っています。

(K)

今週のプチ活動報告(2021/10/09) — PC-9821Ra40 マザーボード洗浄

こんにちは。かいちょうです。

前回に引き続きRa40の修理にチャレンジしたいと思います。
電源関係を調べてみたのですが、停電復帰時に発生する電源LEDの点滅もないため、どうもメインボード側に問題があるように見えます。メインボード上のスタンバイ処理関係のサブプロセッサが動いていないような感じがします。

この機体、こちらに来た時からかなり内部の汚れがひどかったので、ダメージを与えないように一度洗浄を行ってみたいと思います。


使う機材はこちら。エレクトロニッククリーナとエアダスタです。まず、エアダスタでほこりを吹き飛ばしてから、クリーナで洗浄します。クリーナは基板洗浄もできるタイプのもので、以前見せていたパーツクリーナとは別物です。

写真はとってないのですが、クリーナを吹きかけるとまっ茶色になった洗浄液が流れてきました・・・やっぱりすごい汚れ・・・。これだけ汚れていると前の使用環境があまりよろしくなかった・・・のかもしれません。


洗浄後の基板がこちら・・・。写真ではわからないかもしれませんが、輝きが全然違います。う~ん。奇麗になって動くようにもなってくれるといいのですが・・・。


基板上のカスタムチップStarAlpha2です。これはPC-98固有の機能(Cバス回り, I/O, IDE)などを司っている統合チップでPentiumPro以降のPC-9821Ra20から使われているサウスブリッジに相当するものです。ノースブリッジはIntel 440FXになっています。この辺も洗浄できれいになったのですが・・・


組み上げてもやっぱり微動だにせず・・・。
いよいよ本格的にダメっぽいです。

エアダスタで静電気発生させて飛ばしたかな・・・。

次に続きます。

(K)

今週のプチ活動報告(2021/10/02) — PC-9821Ra40電源故障?

こんにちは。かいちょうです。

今日は我が家のサーバ PC-9821Ra40修理について取り上げたいと思います。
夏真っ盛りのころ、電源が入らない事に気づきました。

しばらく実験があって、コンセントが占有されていたので、プラグを外していたのですが、いざ使おうと思ったら動きません。
う~ん。昨年前任機のRa20から交換したばかりなのに・・・。

まぁ、Ra40も確か2000年ぐらい登場なので20年選手ですから何時逝っても仕方ないですよね。
まずはそれより古いPC-9821Xa7のメンテを行ってから次に・・・と考えていたところでした。


故障は電源だろう・・・っと思ったのでまずは電源部の交換からやってみたいと思います。こちらが交換用のATX電源です。最後期のPC-98はATX電源になっていたのでねじ穴を除けば入れ替えが可能です。この電源は前任機の電源不調対策のために購入したもので、Ra40代替で予備部品になっていたものです。


もともとついている電源(Delta製)を外します。

ねじは二か所なので簡単に交換できるのですが・・・交換しても電源が上がってきません。
どうも電源部故障ではないようです。前任機は電源が先に死んでいたのでこれはアテがはずれました。

続きは次回にしたいと思います。

(K)

今週のプチ活動報告(2020/05/05)— サーバPC PC-9821Ra20の交換

こんにちは。かいちょうです。

今日は当家で動いているサーバ機についてちょっと書いてみたいと思います。
サーバといいつつ、NASでもRaspberry Piでもなく、実はPC-98君だったりします。

PC-9821Ra20/N12

90年代後半のPC-98末期に発売されたオフィスPC機を当家ではサーバとして使っていました。OSはFreeBSD 8.4。PC-98のサポートを最後までしていたOSで、このOSにSambaを載せてファイルサーバとして運用していました。

ディスクについても、UIDE-133/98Aという、BigDriveに対応できるカードをいれ、2TBのHDDに強化。拡張を続けながら十年ほど運用をしてきたのですが・・・。

数年前から調子が悪くなりはじめ、最近安定運用できないと感じてきたため、今回入れ替えることにしました。長年の苦労を労う為(?)にお写真掲載です。

本体前面。PC-98としては最後期になる本機はFDDが標準で1機となっていて、その直下に5インチドライブベイがあります。増設FDDはどうするのかというと、左横(本体中央部)にパネルを交換してくっつけるという仕様です。う~ん。コスト的には逆にお金が・・・掛かる仕様のような・・・。そもそもFDDが死語になりつつありますが。
こちらが本体の中身です。中央がPC-98伝統の汎用拡張スロット(Cバス)です。向かって左がPCIバスになっています。今のPCと比べるとどことなく配置がゆったりな感じがしますね。
HDDは5インチドライブベイの下にあるのでここからは見えません。
心臓部のCPUはPentium Pro 200MHz。MMX命令をサポートしませんが、アーキテクチャはPentium II系(6×86)となっています。今では珍しいセラミックパッケージの超巨大なCPUです。
Cバスユニットの下にはPC-98独自のサウスブリッジやEthernetコントローラintel 82557があります。ただ、82557は壊れて動かない状態です。。。
代わりにPCIに100base-TXのカード(NEC純正)を差して運用していました。

 

さて、本機の代替となる新サーバ機については、慎重に検討を重ねた結果・・・

PC-9821Ra40

を購入(中古)にして運用することにしました。。。。ってまた98やん!

いや、OS入れ替えたくないとか、本体サイズを変えたくないとかいろいろあったんですよ。

Ra20とRa40はほとんど似たような機種(ただし、CPUはCeleron 400MHzに強化)されているので、拡張カード類もほぼそのまま移植して動いてくれました。さすが、PC-98の互換性。

とは言っても、Ra40も10年を軽く超えた機種ではあるので、故障等も想定してバックアップ等を考えないといけません。

いずれはPC-98を現役で使う為の特集として皆様にお目にかけたいと思います。

ではこの辺で。

(K)