今週の活動報告(2020/07/11) — 車両洗浄・整備①

ご無沙汰しております、まさです。
久しぶりの作業報告となります。(最近会長しか更新してませんでしたから・・・)
今回はNゲージ貨物車両(貨車)の清掃・整備となります。
この車両たちは去年末に行われた鉄道模型走行会時に会長から頂戴したモノです。

って、コレ大手鉄道会社から中小鉄道会社への車両譲渡・・・?


頂戴した車両はKATO製およびTOMIX製で計7車です。
長い間使用していなかった為か全体的にホコリをかぶっており、車輪には走行時についたヨゴレが付着したままとなっています。

まずは車輪の清掃から始めます。
綿棒にTOMIXのレールクリーナー溶剤をたらしヨゴレが付着している車輪はもちろん、一見ヨゴレが付着してなさそうな車輪も念入りに清掃します。

かなり強力に付着している車輪もあり中々ヨゴレが落ちません、溶剤で少しづつ除去していきます。
これは「溶剤に数分漬込んで」から上図でふき取ったほうがよかったでしょうか?

続いて車両の清掃に移ります。
上記で記載した通り全体的にホコリをかぶってしまっていますので、綿棒が細かいところまで届きません。

・・・アルコール液ぶっかけてからエアーダスターで一気に吹き飛ばしたい!!
専用のクリーニングルームでも作ろうかしら?

そうそう、清掃中に気が付いたのですが数か所ヒビ割れ個所が見つかりました。
次回は完全に破損してしまわぬよう修正を行いましょうか。

※注意!!
写真では素手で作業を行っていますが、同作業を行う際はビニール手袋の着用をお願いします。
また、本文中に「~エアーダスターで吹き飛ばしたい」と記載していますが、アルコール(洗浄剤)が目に入ると最悪失明しますのでマネしないでください。

(M)

今週のプチ活動報告(2020/07/05) — 現物あわせの基板設計

こんにちは。かいちょうです。

久しぶりに回路(基板設計)をしています。
ばれすぎない程度に説明すると鉄道模型の内部基板です。
RL78/G11を使ったDCCが一通り動くようになったので、今まで暖めておいたものを着手です。
車内の結線をバラ線ではなく基板で接続することを考えて設計を進めています。
が、カーブ等も含む複雑な造形なので各部のサイズを測ってぴったりフィットする基板を作るのが困難です。
当然、勝手に作っているので、車内の設計図や寸法図なんてものはメーカから入手できませんし・・・。

ということで、どうするか考えた結果、写真を取って重ね合わせながら設計することにしました。
考えた方法は以下。

1. 設計したい部分の写真をスマホで撮影
2. 画像を線画にしてBMP変換
3. BMPのスクリプト読み込み機能を使ってCAD上に描画
4. トレーシングする感じで基板外形合わせこみ

この方法でEagleに読み込んだのが下記のボード図面です。

設計している基板は上、読み込んだ画像が下です。
分かる人が見たら・・・どの部分かすぐにわかってしまうかもしれません。(ネタばれ)

手順は上記のとおりですが、実際はかなりトライアンドエラーが必要だったので、ここまでくるのに一時間以上掛かってしまいました。
線画にするための画像の取り方、そして閾値が難しかったのと、最後サイズをあわせるのが難しかったですね。

後は設計図と画像を重ねて基板外形をそれに合わせて変更する作業になります。

最後に画像を消せばトレーシング完了です。(実際はまだそこまで終わっていません)

大昔の青焼きの場合はトレーシング台で同じ事ができたんだろうなと思いますが、現代になっても、私の思いついた内容は同レベルでした。もう少し自動化できるといいのですけどね。

この工作の続きはいずれこちらでもまたご紹介したいと思います。

それでは今週はこの辺で。

(K)

今週のプチ活動報告(2020/06/21) — 新旧DCC基板の動作比較

こんにちは。かいちょうです。

今回は新旧DCC基板の動作を比較したいと思います。
旧とは以前に頒布していた78K0S/KU1+を使ったファンクションデコーダでこちらの技法で取り上げているものです。
新は現在開発中のRL78/G11を使った室内灯一体型のファンクションデコーダで、ちょっと前のプチ活動報告でプログラムの移植が進んだと報告をしたものになります。
比較項目は「室内灯輝度」と「最低動作電圧」で見てみようと思います。

テストベンチはいつものこちら
DCCネタでは最早お約束になりつつあるTOMIXの旧製品西武レッドアローです。

現車は西武引退後に車体だけ富山地方鉄道に譲渡、まだ走っている。一方の西武では後継のNRAが既に置き換え開始されている。模型としても約30年前の古い製品だが、当方ではまだ現役でテストベンチとしてコキ使われている。

早速組み込んでいきます。元々RL78/G11のファンクションデコーダは小型の室内灯として開発したので、西武レッドアローには幅があっていません。また、柱も貫通できません。今回はお試しなのでちょっと無理やり入れてしまいます。集電スプリングがない方は支えがないので、テープで固定。幅の合わないスプリングはちょっと曲げて床板を通します。無理繰り。

RL78/G11で新設計した室内灯一体型ファンクションデコーダ。チップ型LEDを基板上に4つ約23.5mm間隔で配置できるが、試作品で手抜きしたので実は2つしかつけてない。。。

組み込み終わったところで早速規定電圧での光を見てみましょう。安定化電源から線路電圧上限の12Vを印加してみます。右が旧デコーダ78K0S/KU1+、左が新RL78/G11です。78K0Sは室内灯をTOMIX純正品改造品(高輝度砲弾型LEDに交換したもの)としておりプリズムがあります。RL78/G11は室内灯一体でプリズムはありません。
LED 1個あたりの電流値はどちらも20mAですが、K0S側は調光をしていることもありますが、元が1灯なので、やや暗めになっていますね。対するRL78/G11側は明るすぎて白とびするぐらいですね。光量は多いのですが、間隔が広いのとプリズムがないので間が暗いという状態ですかね。

続いて最低動作電圧を測定してみます。やり方は簡単。12Vから電圧を徐々に下げていってLEDの光が見えなくなる寸前のところを最低動作電圧として記録(写真)します。最初に落ちた(消灯した)のはやはり78K0Sの方で4.69V。LEDが一定の明るさからいきなりバスンと消灯するので起因は78K0SのLVD機能(リセット)でマイコンが停止したことに因ると思われます。

対するRL78/G11は3.82Vまで光が見えました。光が最早見えないレベルなので、LEDのVFを電源が超えられなくなって消えたのか、マイコンのLVD機能で停止したことによるのか判別できないレベルです。(実際、白色LEDの順方向VFは3V以上が定格で、間にダイオードブリッジやデジタルトランジスタも入っているのでその損失を考えるとこのレベルが限界だと思っていました)

78K0SとRL78は両方とも8MHzで動作していますが、RL78の方が低電圧まで8MHzで回るため、LVDの電圧設定が低めになっています。下の電圧まで動くということは、離線によるちらつきにも影響が出るため、RL78/G11の室内灯の方がチラつかなくなると思われます。

ただ、RL78を使った室内灯にも課題がないわけではありません。最初に書いたとおり、LEDの間隔が広すぎるようなのでもう少し狭い間隔で配置するかプリズムを設置して光の広がりを持たせる工夫が必要に見えます。また1枚あたりの消費電流の問題もあります。

マイコン自体は低消費なのですが、室内灯の実現方式をプリズムなしの複数個実装(現在の基板だと4個)にしたので、単純に20mAでLEDを点灯させるとフル実装で80mA/1枚という電流になってしまいます。確かTOMIXの電球型室内灯の設計が60mAなので、それを遥かに凌ぐ大電流です。長大編成だと私の持っている古い低能力のコントローラ(TOMIX 5001 0.3A)だと耐え切れません。

車内の輝度を確保しながらも、1個あたりのLEDの電流を削減する必要がありそうです。

おっと、プチ工作なのに記事に熱が入ってしまいました。

今回はこの辺で。

(K)

今週の活動報告(2020/06/07) — DCC基板の不具合解析

こんにちは。かいちょうです。

今日は久しぶりにプチではない通常の活動報告ができることになりました。
使わせていただいているコミュニティセンタが6月から使えることになったためです。
今年2月以来の本格的な(?)活動を行いました。

今回のネタはDCC。数週間前にプチ活動として実験を行いましたが、その時におかしな動作をしていたので、今日はオシロで解析をすることにしました。

問題が生じるのはコマンドステーションがアナログ機を制御(アドレス0)するときで、速度を変えるとなぜかちらつきが出るという現象が出ていました。
アナログ機の運転は波形の一部をストレッチ(伸ばす)ことで実現していますが、この長い波形が原因になっていると予想。
ただ、78K0S/KU1+のデコーダでは全く問題がなかったので、何がおかしいのか波形みないとわかりません。

さっそく、マサ氏に協力してもらって解析をします。
実験のシステムは至ってシンプルです。

KATOのDCCコマンドステーションにターゲットのRL78/G11 DCC基板接続します。
基板には事前にマサ氏がデバッグピンを半田でつけてくれたので、オシロのプローブでつまむだけです。

線路の全波整流後の波形(+12V)を見ると、本来はフラットになっていなければいけないのにDCCの波形が中途半端に入り込んでいることが分かりました。拡大してみたのがこちら。

+12VがLEDの電源にもなっているので、これではストレッチ波形だとちらつくわけです。
急遽もう1枚組み立てるとこちらは問題となる波形が出ません。どうも、最初の基板はブリッジダイオードICの中が破損しているようでした。
元の基板もダイオードを交換すると問題波形は出なくなりました。理由はわかりませんが、壊していたようですね。

とりあえず分かったのでめでたしめでたしです。

まだ以前と全く同じようにコミュニティセンタを使える訳ではありませんが、今後も状況を見ながら、そしてコロナ対策をしながら集まって実施する活動も進めたいと考えています。
今回はこの辺で

(K)

今週のプチ活動報告(2020/06/01) — ちらつき防止回路の実験

こんにちは。かいちょうです。
今週もプチ活動を行ったので報告をします。

早速ですがその様子を写真でごらんいただきましょう。

久しぶりにブレッドボードで回路を作って実験しています。
光っているのは白色LEDなのですが、これ、実は鉄道模型室内灯のちらつき防止回路の実験です。

最近、ちらつき防止を歌った室内灯が市販されているのですが、どれもこれも基板にたくさんのチップコンをのせて、無電期間をコンデンサからの給電で賄う設計にしているようです。自分で作る場合、コンデンサはいいのですが、チップコンで容量を稼ごうとすると物凄くお金が掛かる&面積を喰うので小さなケミコン(電解コンデンサ)でなんとかならないかなと前から思っていました。もう一つは充電するまでの時間。市販品は、充電中はしばらく点灯しないという仕様になっているのが多いようなのですが、それをなんとかしたいなという思いもあり、前から暖めていた回路を実験してみようということにしました。

今回、コンデンサの容量、LEDに流す電流をそれぞれ変えて実験したのですが、今回のLEDの定格(20mA)だと、47uFではちらつきが見えてしまい、470uFで見た目ようやく・・・という感じです(計算すると47uFだと20msちょっとしか持たないので仕方ないですね)。さすがに470uFは車両に搭載できません。ある程度の光量を維持した状態で電流を絞るともう少しマシになりますが、それでもケミコンだけでは難しそうという結論です。

実験前は、そこそこはいけるのではないかと思ったのでちょっとがっくりですね。
サイズと容量を稼ぐ手法としては、他のキャパシタも最近小型で安価なものが出てきたようなので、引き続き実験を続けたいと思います。

今日はこの辺で

(K)

今週のプチ活動報告(2020/05/23)— RL78/G11 DCC基板の動作確認

こんにちは。会長です。
今週もプチ活動報告をします。

今回は久しぶりのネタ、DCCです。
長らく放置していたように見えていたかもしれませんが、少しずつ進めていました。
コロナの騒ぎで纏まった時間が取れたこともあり、最近コードの移植作業が進捗、ようやく動くようになってきたのでちょっとだけお披露目します。

以前、78K0S/KU1+(uPD78F9202)用に作ったコードがあり、それをRL78/G11(R5F1054A)に移植を行いました。
移植といっても、78K0SとRL78は周辺機能も違い、コンパイラも別であるため、環境も含めて移植を行う必要がありました。
しかも、元の78K0S用コードは高速化のため、Flash処理、DCC信号処理の一部がアセンブラで書いていたこともあり、それらをC言語に書き直す作業も。。。

結果、かなりの時間(十数時間?)がかかり、また紆余曲折もあったのですが、それはまた別な技報でご紹介したいと思います。

ともあれ、十数時間の格闘で78K0S/KU1+と同じ動作ができるレベルまできました。

ROM, RAM, CPU性能ともにギリギリまで使った78K0S/KU1+と違い、RL78/G11はまだ余裕があります。
今後、コードの最適化をしながら追加機能も入れて行きたいと考えています。

次回の報告(いつになるかな?)では実車に組み込んだ様子をごらんいただこうかと考えています。

今日はこの辺まで。

(K)

今週のプチ活動報告(2020/05/09)— TOMIX 旧型信号機の解析

こんにちは。かいちょうです。

今回のプチ報告は TOMIXの旧型信号機(5035)の解体解析を取り上げたいと思います。

今まで信号機は持っていなかったのですが、鉄道模型運転会を実施している時に信号機や踏切があると情景としてよいなと思い、最近ヤフオクで手に入れました。

現物がこちら。すでにお分かりのように、レールが茶色道床なので30年近く前の逸品です。年代物を手に入れるのがお約束になっている今日この頃。

確か、列車が正方向から侵入すると赤信号に変わり、一定時間後に黄色→青と変化する仕様だったはず・・・。ただ、取説がないのでぴよっと出ている線にどんな電圧を掛ければよいのかわかりません。
前々から内部の構造にも興味があったので、配線の正体を確認することもかねてばらしてみたいと思います。

線路部分がこちら。真ん中にスライドスイッチ、左右に穴があります。この穴で光学的に列車の通過を判断していたと思われます。

信号機部分。非常によく作られていて、信号機の電気的結線部分はフラットケーブル状になっていました。信号自体は青、黄、赤の三灯式で、配線が4本なのでアノードかカソードコモンになっていると考えられます。

裏面の様子、既に二本ビスを外してしまっていますが、鉄板で線路と回路基板部分が覆われています。簡単に取れるので外してみると

基板とご対面することができます。スライドスイッチ部は基板に直接パターンが刻まれ、金属片が直接基板に接触していることがわかります。線路からの信号をとる小さな銅バネも見えます。小さな部品が多いので注意が必要です。配線の関係が分かるように信号機部もひっくり返してみました。
基板をもう少し詳しく見ていきましょう。

基板は両面ですが、非常にシンプルなので目でも回路が十分追えます。

主要な部品はフォトカプラ、4000シリーズのロジックICであとはスイッチ用のトランジスタのように見えます。4000シリーズのロジックはそれぞれ4584(インバータ), 4081(ANDゲート)で、カプラも含めて捺印から東芝製に見えますね。

恐らく、線路の電圧をフォトカプラで取って進行方向を確認。逆方向なら常に赤。正方向なら光学式センサからの信号で列車通過後、一定期間ごとに赤、黄、青のステートとなるように組んでいるものと思われます。スライドスイッチは一定期間の時間を切り替える機能だった記憶があるので、多分、CRの充放電の時定数が変わるのではないかなと推測しました。

謎だった外への配線はテスタで追ってみるとロジックICの電源にそのまま入っているので外部電源であることが分かりました。データシートからIC電源電圧範囲は3V~18Vなので、10Vもかければ十分動くと予想、さっそく元のように組み上げて動かしてみます。

またしても登場の西武5000系レッドアロー号。DCCの実験用として手近にあるのでよく登場するのですが、なかなかDCCの実験には投入されず、こういうちょい役が多い。。。信号機とほぼ同時期の製品なのでそろそろこちらもメンテナンスしなければ・・・

安定化電源でゆっくり電流制限を掛けて電圧を持ち上げると信号機が点灯し始めました。がしかし・・・何かおかしい。線路に走行用電圧を加えても、信号機に車両を通過させても全く信号機が変わりません。

壊れているのかな・・・電源は間違いないはずなのですが・・・。

これ以上の解析はテスタで虱潰しに見ていくとかしないとできないので、別の機会にしたいと思います。ちゃんとは動いていませんが、オブジェとしての役割は果たせそうなので、とりあえず次回の鉄道模型走行会で出してみようかな・・・。

(K)

今週のプチ活動報告(2020/05/03)— TOMIX EF66モータ交換 その2

前の記事の続きです。

モータ交換を進める前に、部品入手について書きたいと思います。
修理において、一番重要なポイントは・・・当たり前ですが、交換用部品の入手です。
が、旧製品の部品入手はとっても難しいのが現状です。以前記事にしたメルクリンは40年経っても簡単に部品が手に入りましたが、今回はそうはいきません。一応、移転する前のTOMIX WORLD 大宮に相談をしてみたのですが、「現行一つ前のモデルでもモータはもう部品出てきませんね」と言われる始末。(※当方の持っていたEF66はさらに古いようでした)
仕方がないので、今回はヤフオクを巡って中古のモータを見つけ、落札しました。結果的に故障してから2年間ぐらい修理開始までかかってしまいました。まぁ、部品が入手できただけよかったかもしれません。

さて、モータを取り出します。ウェイトは左右に2分割するとモータとご対面することができます。分かりにくいですが、黒い細長い部品がスプリングウォームの固定用部品です。

上が今回故障したモータ。下がヤフオクで入手したモータです。都合が良いことに、スプリングウォームの部分もくっついていました。固定用部品については、残っているグリスを洗い落として新しいモータに移植します。

今回使ったグリス落としは車用のパーツクリーナプラスチックセーフです。一応、プラスチックは大丈夫とのことでしたが、数パーセントの劣化はある模様。長い時間の使用はあまりよくなさそうなのでササっと吹くにとどめます。新しいグリスは田宮のモリブデングリスを選びました。昔は透明なグリスが多かった気がするのですが、これは灰色・・・効き目に差があるのだろうか・・・。

組み上げた車両の台車取り付け部にちょこっと塗ります。これで試走準備完了です。 最後はレールの上を試走させたかったのですが、時間と場所がないので安定化電源からワニ口クリップで結線して回転を確認します。電源を入れると3~4Vぐらいでモータが回りだし、懐かしい電球を使ったヘッドライトユニットも点灯してくれました。

特に問題がないようなので、これにて修理完了とします。次の鉄道模型運転会で走行させてみたいと思います。

さて、取り出したモータですが、廃棄せず故障原因確認と修理をしたいと思います。カシメされているので、非破壊でいけるかちょっと微妙ですが・・・。
安定化電源で入れてみると、正常なモータに対して低い電圧で電流が多く流れ始め、その後、低速でモータが回るという現象が見えました。完全にショートではなく、整流子にカーボンカスが溜まっているような挙動に見えます。ということは、整流子部を掃除すれば復活するかも・・・。

モータ解析と修理チャレンジは別な機会に取り上げたいと思います。

(K)

今週のプチ活動報告(2020/05/03)— TOMIX EF66モータ交換 その1

早速プチ活動(工作)として一本取り上げたいと思います。
今回はNゲージ TOMIX EF66(2109)の修理です。

本機はかいちょうが25年ほど前に買ったTOMIXとしては割と初期タイプのEF66です。
以来年1~2回、鉄道模型運転会等で旅客機相当として24系25形を引かせて遊んでいたのですが、2年ほど前にモータが故障して動かなくなっていました。

早速現車をご覧いただきましょう。外パッケージを見ると今とそれほど変わらない(?)印象を受けるため、古さが感じられませんが・・・

ケースから出してみると、ディテールが荒いというのもありますが、それ以前に特急装飾やナンバープレートがありません。まるで廃車扱い・・・。
買った当時、接着剤でくっつけてしまうことに抵抗を持ったワタクシは、パーツをつけずにずっとそのままにして・・・パーツを無くすという愚を犯していたのでした。

こちら側は頭になるのでプレートを付けていました。EF66-35号機です。先ほど旅客機相当と言いましたが35号機は貨物機ですね。実車は今、京都鉄道博物館に収蔵されているようです。運用についている仲間はもう27号機しか残っていないはず。いっぱいいたEF66 0番台がもはや貴重な存在になっているんですね。

無駄話が過ぎましたが、さっそく交換のために車体をバラバラにしていきます。このころのTOMIXは解体がとっても簡単で本体上半分が外れます。あとは、台車、両端のスカート、空気ダメタンクの部品を外すとウェイトを2分割にしてモータを取り出せます。

長くなってきたのでこの続きは後半にしましょう。

(K)

今週の活動報告(2020/02/08)—TOMIX ポイント駆動電流の測定

こんにちは。かいちょうです。

昨年のハロウィンイルミネーション作成以後、長期滞留案件の解消に着手しています。
ずばり、DCCなんですが。
これは、昨年 Amazon Kindleで頒布開始した例の号 の評判が予想以上に良かった(当サークル従来比ですw)ので、さすがにずっと止めているのもよろしくないなっと思った為です。

ただ、この活動、問題があります。何って「絵にならない」んです。なかなか。
主活動がコーディングなので、ひたすらPCに向かって古いコードを見ながら新しいコードに書き直しをしています。
正直、作っている感があまり感じられません。また、私自身もずっとはちょっと辛い・・・。

ということで、また脱線をしてしまいました。と言っても、今回だけ。 ( DCCを待っている方、石投げないで! )
何を・・・というと、鉄道模型(TOMIX)のポイント駆動電流測定です。
なぜ、突然ポイントネタというのは聞かないでください・・・まぁ、次のネタの仕込みというか、興味というか・・・です。

早速、全体構成をお見せしたいと思います。
今回、TOMIXの新旧両方式を比べて見たくてでっかくて重たいコントローラとオシロ、電源を一通り持ってきました。

オシロスコープは本当に久しぶりです。今回はこれに本邦初となる電流プローブを接続して電流波形をとってみたいと思います。

旧方式のコントローラはTOMIX 5001。もう30年以上前に出たシステムです。かいちょうが子供のころに買った奴がまだ現役。。。
こちらのポイント駆動方式は3線式で、ポイント駆動電源は5001から出力されるAC 17Vが使われます。

測定波形は当たり前ですが交流波形です。今回、忘れて電圧プローブを持ってこなかったので電圧が見えませんが、恐らく位相がずれている筈です。
ピーク電流は大きく2Aは越えているように見えます。

対する新方式(っといってもこれももう20年ぐらい経っているはず)は、TOMIX 5501 (N-500)。
こちらのポイント駆動方式はDC2線式で、ポイント駆動電源はN-500から出力されるDC 12Vが使われます。電源の接続が5001と比べてパッチンとはめ込むだけで済むようになったのでシステマティックになっている気がします。

新方式は音が静かになり、電流値も小さくなっているようです。ピーク波形は1Aちょっと。ただ、他のサイト様でも取り上げられていたことがあったのですが、スイッチングのさせ方によって不転換の症状が出るようです。素早く高頻度にするとその傾向が出ます。波形もちょっと差が見受けられました。

なかなか興味深い比較でした。
今回は結論や方針というのはありませんが、DCCがひと段落したら、本ページや技報でもうちょっと掘り下げてみたいと思います。

ということで、脱線終了。次回から戻ります。

(K)