しばらく時間が空いてしまいすみません。かいちょうです。
いろいろ繁多で書こうと思っていては時期を逸するというのを繰り返したら年が明けてました・・・。
さて、本日は最近の78K開発環境についてちょっと書いてみたいと思います。
ご存じな方もいらっしゃるかもしれませんが、コロナ禍のちょっと前に当サークルで使うメインのマイコンは78K0S/Kx1+からRL78に変更していました。
最も大きな理由の一つはDCC用のプログラムが肥大化してきてROM/RAMが厳しくなってきたことですが、他の理由としては、開発環境の維持がありました。
78K0シリーズは開発環境が64bit Windowsにも対応していたのですが、さらに古い78K0Sシリーズは例えば対応するIDEがPM+というさらに古い時代で32bit Windowsにしか対応しておりません。
実際は無視してPM+自体は動かすことができなくはないのですが、実はデバッガ(MINICUBE2)が使用できないという問題が発生します。
これは、64bitのデバッガのデバイス情報を認識することができないという問題なのでどうにもできません。唯一の方法はVMwareなどでWindows7やWindowsXp環境を構築しておくこと・・・・。だったのですが、上記のROM/RAM容量の問題もあったので移行することにしました。
さて、なんでこのような話を出したかというと、昨年のコミケットC101で78Kシリーズの古い環境について悩まれている同志の方に出会ったからです。その方は、78Kマイコンを使ったセットを再生産しなければならなくなったが、フラッシュプログラミング関係の情報をどう見つけてよいか分からず困っている・・・っとお話をされていました。
古い製品はデバイスを見つけることも困難なケースがありますが、それ以上に開発環境の情報を見つけて維持するのが困難になりつつあります。そんなお困りごとのお話にインスパイアされまして、今回(っといいつつもう半年前になってしまいましたが)、「令和5年版78K・RL78移行ガイド」という特集をVol.9に追記し、Kindleとしてリリースをしました。
この記事では、78K0S, 78Kシリーズについて、製品ごとにEOL/継続生産の状況とツールの組み合わせや入手の方法について解説しています。また、RL78に移行する場合の移行先製品や実例でどのくらいパフォーマンスが上がったか・・・などについて触れています。
もし同じような事で困っている方がいらっしゃるようでしたら、ご覧いただければと思います。
今日はこの辺で
(K)