今週のプチ活動報告(2021/10/23) — TOMIX LSE 枕カバーの再現検討

 こんにちは。かいちょうです。

今日は、先日報告したTOMIX 92605 小田急ロマンスカー 7000形 LSE の電気連結器 DCC 室内灯システム導入に先んじて室内のグレードアップを図ろう・・・という検討の模様(失敗)をお伝えします。

この、LSEは、原設計が80年代(多分)ということで、正式には室内灯対応していません。そして、室内は光源で照らされることを想定されていないため、無塗装(灰色)です。

このままだと室内灯を入れても灰色が強調されるだけで寂しい・・・っと思い、思い切って購入約30年目にして初の室内塗装を施そうと考えました。

っといっても、プラモ塗装なんて25年以上やっていないので、なるべく失敗しないように、かつ手が掛かりすぎないようと思って検討をします。

やりたいことは座席に色を付けること、そして特急車たる証、枕カバーを付けることです。

2000年代半ばに発売されたマイクロエースのSE, SSE, NSEはその辺が再現されているので、その辺に近づけたい!っと思っています。

が、枕カバーはものすごく小さいので経験不足のわたくしは失敗必至・・・ということで、その部分は白いマスキングテープでなんとかならないかと考えました。

で、試しにプリンタで紙に印刷してみました。

模型の座席を眺めながら横2m 縦1mの方眼状に印刷。これをカッターで切って座席に乗せ、雰囲気を確認します。

はい。結論はこんな感じ。失敗です。
そもそも紙で印刷したものは小さすぎてピンセットでもうまく座席に乗せることが出来ません。(当たり前)
座席の頂点で曲げるなんてさらに困難です。
もういくつも飛んで行ってしまいました。
本番はマスキングテープだとは言え、紙の反発を考えると定着なんて絶対にしてくれそうにありません。
(実際、この後同じサイズに白のマスキングテープを切ってみたが、張り付けることはできませんでした)

やはり禁断(?)の塗装で表現するしかなさそうです。残念。
というか、塗装うまくいくのか?

(K)

今週のプチ活動報告(2021/09/13) — 小田急LSE/HiSE用 電気連結器 DCC 室内灯システム 設計完了

こんにちは。かいちょうです。

本日は長い間設計を続けていた TOMIXの小田急LSE/HiSE用の基板について、設計完了とT.O.(基板発注)が完了したのでご報告です。これまでちょくちょくブログ記事にしていましたが、これは、RL78/G11のDCCシステムをベースに
・電気連結器
・DCC
・室内灯
の三つが実現できるシステムになっています。さらに、LSEについては標準のヘッドライトユニット置き換えも含んでいます。


こちらが設計した基板群で、全部で13種あります。


こちらは基板メーカで切り出し用に一部基板を再配置頂いた結果です。すでに製造に入っているので、数週間後には手元に届く予定です。

多数の機能、複雑な形状、車体側の改造などもあるので少しづつ紹介をさせていただいた上で、最終的には技報としてまとめたいと思います。(コロナ禍で何時頒布できるかわかりませんが…)

設計開始時期の資料を見たら日付が3年以上前でした・・・。3年分のお楽しみという事でご期待ください。

それでは今日はこの辺で

(K)

今週のプチ活動報告(2021/05/23) — DCC DZ-123の外形測定

こんにちは。会長です。

コロナ禍でまた緊急事態宣言が出るような状態ですが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。

当方、工作活動を・・・ほぼできておらず、更新も滞っていたのですが、それでも進めなければと思い、完全プチネタですが久しぶりの投稿をしたいと思います。

今回はDigitrax DZ-123の外形を測定してみたいと思います。

ネタがないからって適当なことしている訳ではありません。先日まで設計していた自作のDCC基板に関連しています。

さっそく、手持ちのDZ-123を探します。

見つけたのはなぜかTOMIXのオハの箱に入ったもの・・・。これは余った箱に入れていただけですが・・・。取り急ぎ取り出します。

これは以前、自作DCCとの比較のために差し替えて評価ができるように作ったもので、鉄道コレクションの動力に汎用のDCCピンを植えています。
取り出している線はモータ2線、線路(台車)からの集電2線なので非常にシンプルです。DCCの実機作成から日が経っているのでしばらく寝ていたのですが、くっついていたのがDZ-123なので取り出します。

Digitrax DZ-123。。。我が家に複数個ある純正の?デコーダなのですが、調べてみると入手した数年前(10年前?)の時点ですでに製造廃止品だったらしく・・・かなり型落ちです。しかも、完全に仕様を忘れていたのですが、なんとファンクションはF0F, F0Rしかなく、F1以降はないものでした・・・。
おー、この点は私の設計したDCCの方が優れているなぁ・・・ま、完成してないけど。
さっそく外形を測ってみようと思って、必殺の中国製電子ノギスを取り出します・・・が、

なんと、こちら電池切れでした。
買ってから一年経っていないのになんとしたこと・・・
ま、サービス電池だったから仕方がないのかもですが・・・なぜかむき出しの電池が一個ついていたのはこのことがあるからか・・・

という事で、さっそく交換してみると無事、表示が動いてくれました。

ささっと外形を測定します。

外形は縦 10.6mm, 横19.2mmでした。
で、これが何の役に立つのか・・・ですが、自作品に対してそのまま交換が出来るアダプタを作ろうとしています。(失敗した時のリカバリ用)比較検討用ですね。

TOMIXのLSEなど非常に小さい車両の場合、そのまま内蔵しようとすると天井裏だけでは入らない為、アダプタをこさえ、さらにDZ-123がハマるような穴をあける必要があります。そのための測定でした。

自作の方は、電気設計、レイアウトがほぼほぼ終わっているのですが、なかなか基板屋さん出しまで進んでいません。
ゆっくりと着実にすすめていきたいと思っています。

それでは今日はこの辺で。

(K)

今週のプチ活動報告(2021/02/24) — TOMIX92605 小田急7000形の電気連結器開発

こんにちは。
かいちょうです。

大分前に予告していたノギスで測定していた件について進捗をご報告したいと思います。
掲題に書いている通り、連結部も測定したのは電気連結器を作りたかったからなんですね・・・。TOMIX92605 LSE 7000形は1990年頃の設計であるため、最近のモデルであるVSE 50000形などと比較すると車体間の電気連結はありません。(ま、それ以前に公式には室内灯もサポートしてませんが・・・)
DCC化するにあたり、その辺も改良したいと思って作ることにしました。

上が設計途中の図面、下が実際の連結部です。以前にCADへ二値化した画像を読み込ませてトレースしていたかと思いますが、それはまさにこの連結部の造形が目的でした。トレースはできるのですが、穴径や要所の寸法は実寸の合わせないと心配…という事でノギスで測定していました。

実際に切り取って嵌めてみますと、事前に測定をしていたお陰もあり、ややキツキツ・・・程度で済みました。(穴径広げんと・・・)

車両に組み込むとこんな感じになります。まだ実際の基板やコネクタはくっついていませんが、これで車体間のイメージを具体的に掴み、また設計にフィードバックすることが出来ます。

何時完成品をお披露目できるかまだ分かりませんが、期待せずに(ぉぃ)お待ちいただければと思います。

今日はこの辺で。

(K)

今週のプチ活動報告(2020/06/21) — 新旧DCC基板の動作比較

こんにちは。かいちょうです。

今回は新旧DCC基板の動作を比較したいと思います。
旧とは以前に頒布していた78K0S/KU1+を使ったファンクションデコーダでこちらの技法で取り上げているものです。
新は現在開発中のRL78/G11を使った室内灯一体型のファンクションデコーダで、ちょっと前のプチ活動報告でプログラムの移植が進んだと報告をしたものになります。
比較項目は「室内灯輝度」と「最低動作電圧」で見てみようと思います。

テストベンチはいつものこちら
DCCネタでは最早お約束になりつつあるTOMIXの旧製品西武レッドアローです。

現車は西武引退後に車体だけ富山地方鉄道に譲渡、まだ走っている。一方の西武では後継のNRAが既に置き換え開始されている。模型としても約30年前の古い製品だが、当方ではまだ現役でテストベンチとしてコキ使われている。

早速組み込んでいきます。元々RL78/G11のファンクションデコーダは小型の室内灯として開発したので、西武レッドアローには幅があっていません。また、柱も貫通できません。今回はお試しなのでちょっと無理やり入れてしまいます。集電スプリングがない方は支えがないので、テープで固定。幅の合わないスプリングはちょっと曲げて床板を通します。無理繰り。

RL78/G11で新設計した室内灯一体型ファンクションデコーダ。チップ型LEDを基板上に4つ約23.5mm間隔で配置できるが、試作品で手抜きしたので実は2つしかつけてない。。。

組み込み終わったところで早速規定電圧での光を見てみましょう。安定化電源から線路電圧上限の12Vを印加してみます。右が旧デコーダ78K0S/KU1+、左が新RL78/G11です。78K0Sは室内灯をTOMIX純正品改造品(高輝度砲弾型LEDに交換したもの)としておりプリズムがあります。RL78/G11は室内灯一体でプリズムはありません。
LED 1個あたりの電流値はどちらも20mAですが、K0S側は調光をしていることもありますが、元が1灯なので、やや暗めになっていますね。対するRL78/G11側は明るすぎて白とびするぐらいですね。光量は多いのですが、間隔が広いのとプリズムがないので間が暗いという状態ですかね。

続いて最低動作電圧を測定してみます。やり方は簡単。12Vから電圧を徐々に下げていってLEDの光が見えなくなる寸前のところを最低動作電圧として記録(写真)します。最初に落ちた(消灯した)のはやはり78K0Sの方で4.69V。LEDが一定の明るさからいきなりバスンと消灯するので起因は78K0SのLVD機能(リセット)でマイコンが停止したことに因ると思われます。

対するRL78/G11は3.82Vまで光が見えました。光が最早見えないレベルなので、LEDのVFを電源が超えられなくなって消えたのか、マイコンのLVD機能で停止したことによるのか判別できないレベルです。(実際、白色LEDの順方向VFは3V以上が定格で、間にダイオードブリッジやデジタルトランジスタも入っているのでその損失を考えるとこのレベルが限界だと思っていました)

78K0SとRL78は両方とも8MHzで動作していますが、RL78の方が低電圧まで8MHzで回るため、LVDの電圧設定が低めになっています。下の電圧まで動くということは、離線によるちらつきにも影響が出るため、RL78/G11の室内灯の方がチラつかなくなると思われます。

ただ、RL78を使った室内灯にも課題がないわけではありません。最初に書いたとおり、LEDの間隔が広すぎるようなのでもう少し狭い間隔で配置するかプリズムを設置して光の広がりを持たせる工夫が必要に見えます。また1枚あたりの消費電流の問題もあります。

マイコン自体は低消費なのですが、室内灯の実現方式をプリズムなしの複数個実装(現在の基板だと4個)にしたので、単純に20mAでLEDを点灯させるとフル実装で80mA/1枚という電流になってしまいます。確かTOMIXの電球型室内灯の設計が60mAなので、それを遥かに凌ぐ大電流です。長大編成だと私の持っている古い低能力のコントローラ(TOMIX 5001 0.3A)だと耐え切れません。

車内の輝度を確保しながらも、1個あたりのLEDの電流を削減する必要がありそうです。

おっと、プチ工作なのに記事に熱が入ってしまいました。

今回はこの辺で。

(K)

今週の活動報告(2020/06/07) — DCC基板の不具合解析

こんにちは。かいちょうです。

今日は久しぶりにプチではない通常の活動報告ができることになりました。
使わせていただいているコミュニティセンタが6月から使えることになったためです。
今年2月以来の本格的な(?)活動を行いました。

今回のネタはDCC。数週間前にプチ活動として実験を行いましたが、その時におかしな動作をしていたので、今日はオシロで解析をすることにしました。

問題が生じるのはコマンドステーションがアナログ機を制御(アドレス0)するときで、速度を変えるとなぜかちらつきが出るという現象が出ていました。
アナログ機の運転は波形の一部をストレッチ(伸ばす)ことで実現していますが、この長い波形が原因になっていると予想。
ただ、78K0S/KU1+のデコーダでは全く問題がなかったので、何がおかしいのか波形みないとわかりません。

さっそく、マサ氏に協力してもらって解析をします。
実験のシステムは至ってシンプルです。

KATOのDCCコマンドステーションにターゲットのRL78/G11 DCC基板接続します。
基板には事前にマサ氏がデバッグピンを半田でつけてくれたので、オシロのプローブでつまむだけです。

線路の全波整流後の波形(+12V)を見ると、本来はフラットになっていなければいけないのにDCCの波形が中途半端に入り込んでいることが分かりました。拡大してみたのがこちら。

+12VがLEDの電源にもなっているので、これではストレッチ波形だとちらつくわけです。
急遽もう1枚組み立てるとこちらは問題となる波形が出ません。どうも、最初の基板はブリッジダイオードICの中が破損しているようでした。
元の基板もダイオードを交換すると問題波形は出なくなりました。理由はわかりませんが、壊していたようですね。

とりあえず分かったのでめでたしめでたしです。

まだ以前と全く同じようにコミュニティセンタを使える訳ではありませんが、今後も状況を見ながら、そしてコロナ対策をしながら集まって実施する活動も進めたいと考えています。
今回はこの辺で

(K)

今週のプチ活動報告(2020/05/23)— RL78/G11 DCC基板の動作確認

こんにちは。会長です。
今週もプチ活動報告をします。

今回は久しぶりのネタ、DCCです。
長らく放置していたように見えていたかもしれませんが、少しずつ進めていました。
コロナの騒ぎで纏まった時間が取れたこともあり、最近コードの移植作業が進捗、ようやく動くようになってきたのでちょっとだけお披露目します。

以前、78K0S/KU1+(uPD78F9202)用に作ったコードがあり、それをRL78/G11(R5F1054A)に移植を行いました。
移植といっても、78K0SとRL78は周辺機能も違い、コンパイラも別であるため、環境も含めて移植を行う必要がありました。
しかも、元の78K0S用コードは高速化のため、Flash処理、DCC信号処理の一部がアセンブラで書いていたこともあり、それらをC言語に書き直す作業も。。。

結果、かなりの時間(十数時間?)がかかり、また紆余曲折もあったのですが、それはまた別な技報でご紹介したいと思います。

ともあれ、十数時間の格闘で78K0S/KU1+と同じ動作ができるレベルまできました。

ROM, RAM, CPU性能ともにギリギリまで使った78K0S/KU1+と違い、RL78/G11はまだ余裕があります。
今後、コードの最適化をしながら追加機能も入れて行きたいと考えています。

次回の報告(いつになるかな?)では実車に組み込んだ様子をごらんいただこうかと考えています。

今日はこの辺まで。

(K)

鉄道模型運転会2019夏-レポート

先日開催しました鉄道模型運転会の模様をレポートしたいと思います。

今回も前回同様、武蔵野市西久保コミニティセンタの多目的室で開催しました。

各ゲージの配線は以下の通り

・Nゲージ
 複々線とBトレ専用路線
・メルクリン
 待避線付き単線ループ

一部高架区間があるのも前回と一緒ですが、配線はちょっとだけ見直しました。

配線の全体像。手前にBトレ, 奥にメルクリンを配置 (一部画像を加工しています)
ヤードには変わらずやや古めの車両たちが占拠。。。

今回もBトレは自作コントローラを接続しています。

ほぼ完成の域になった自作コントローラ。遊びでダンボーのコンテナを並べてみました

来場者のお写真は掲載できませんが、多くの地域の方にもご来場いただくことができました。

次回は未定ですが、今年中にもう1~2回は実施したいと考えています。

コンセプト : 東西線 きれに揃った新旧の車両です

(K)

今週の活動報告(2017/04/16)—部品取り・・・

こんにちは。会長です。

久しぶりにリアルタイムの活動報告を行います。

本日はコミケに向けた工作(小ネタ)を少し紹介します。

マサ氏のネタです。

いきなりですが回路図。Mという記号があるとおり、モーター制御基板を作ろうとしています。

可変抵抗で速度を制御をするため、マイコンは特に使っていません。モータードライバを一個だけ使います。
モータードライバは秋月でも売っているTOSHIBAのTA7291です。普通に買っても安いのですが、既に使っていない工作から剥ぎ取ります。
それがこちら・・・

細長い基板に何か思い当たることはありませんか?
そう、こちらはDCCの基板なんです。
10年前に設計して試作した初代DCC基板です。未実装の基板はこちら

この時代、まだ安く基板製造を外注することができなかった為、エッチング基板に露光して作っていました。
当時は当時でがんばって作ったのですが、今作っている基板と比べると・・・設計の荒さが・・・そしてでかい・・・。

この基板、ここまで作ったにも関わらず動かすところまでいかず、死蔵していたのですが、お目当てのTA7291が搭載されていたので、再利用のターゲットになりました。(笑
モータドライバだけ半田で取ります。

マサの工作がどのようになるかは少しづつご紹介して行きたいと思います。

では。

(K)