今週のプチ活動報告(2021/09/13) — 小田急LSE/HiSE用 電気連結器 DCC 室内灯システム 設計完了

こんにちは。かいちょうです。

本日は長い間設計を続けていた TOMIXの小田急LSE/HiSE用の基板について、設計完了とT.O.(基板発注)が完了したのでご報告です。これまでちょくちょくブログ記事にしていましたが、これは、RL78/G11のDCCシステムをベースに
・電気連結器
・DCC
・室内灯
の三つが実現できるシステムになっています。さらに、LSEについては標準のヘッドライトユニット置き換えも含んでいます。


こちらが設計した基板群で、全部で13種あります。


こちらは基板メーカで切り出し用に一部基板を再配置頂いた結果です。すでに製造に入っているので、数週間後には手元に届く予定です。

多数の機能、複雑な形状、車体側の改造などもあるので少しづつ紹介をさせていただいた上で、最終的には技報としてまとめたいと思います。(コロナ禍で何時頒布できるかわかりませんが…)

設計開始時期の資料を見たら日付が3年以上前でした・・・。3年分のお楽しみという事でご期待ください。

それでは今日はこの辺で

(K)

今週のプチ活動報告(2021/09/12) — プラレール動力車(旧型ヘンリー)の修理

お久しぶりです。全然投稿が出来てなかったかいちょうです。

バタバタしていたのがようやく落ち着きつつあるので、小ネタからちょっと投稿します。

何回か前の投稿ではN700系新幹線の修理を行いました。
今日のお題は子供のプラレール 機関車トーマスのお仲間 ヘンリー の修理です。

中古で買ってきたものなのですが、買ってきた当初から一定周期ごとに引っかかる動作をしていました。
多分、ギアが死んでいるんだろうな・・・と思い、N700系の時と同様に動力ユニット部だけ探してみたのですが・・・
旧世代のヘンリーの動力車はなかなかないようで、自力で治すのをチャレンジしてみようと思った次第。

まずは中身を確認するために解体します。このヘンリーはかなり珍しく電池が炭水車側についていて、配線で電源をもらっています。なので、炭水車ごとひっくり返してねじを外していきます。

一枚カバーを外したのがこちら。先頭にある長細い筒のようなものは金属棒でどうもデッドウェイトのようです。


問題となっているギア部はこちら。電源ONと同時にスライドでギアがかみ合うようになっているのですが、電源OFFでて転がしでも引っかかりがあるので、切り離される側(車輪側)ギアに問題があるようにみえます。

動力部だけを取り出して、ギアを外しを試みます。グリスベットリなので以前購入したパーツクリーナを吹きかけて落とします。

外してみて分かったのはギアの割れでした。ギアが欠けているのではなく、芯の部分も含めて割れが入っていました。これでギアとギアの間が一か所だけ長くなり、かみ合いがおかしくなっていたようです。一定間隔で引っかかるのはこのギアの一週分が単位だったというわけですね。

取り急ぎ、鉄芯から外して強力接着剤でくっつけてみましたが・・・やはりプラスチック自体の劣化が激しい上に、鉄芯をくつけると外側に押されるので再び接着面が離れてしまいました。

これは、鉄心を削って圧力を減らすか、3Dプリンタか何かでワンオフ作成するかしかないかもしれません。

というわけで、今回は修理失敗でした。しばらくは無動力で子供には遊んでもらおうと思います。

う~ん。ユニット交換できない場合、プラレールの修理は結構大変ですなぁ・・・。

今日はこの辺で。

(K)

今週のプチ活動報告(2021/03/22) — プラレール動力車の修理

こんにちは。会長です。

本日は本当にプチな修理を実施したいと思います。

今日のターゲットはこちら・・・

N700形新幹線のプラレールです。頂きものだったのですが、貰った当初からギアが欠けていたようで、機関車トーマスのプラレールよりも遅い速度でしか走れないという可哀そうな状態でした。今回、修理のために代替モータ部をゲットしたので付け替えます。

裏の電池ボックスを外し、その下にあるネジを取ると外装とフレームが分離できます。
こちらが新旧の動力部です。機種によるのですが、この型は電池のマイナス側が半田付けで配線されており、最後にちょっとだけ半田こてを使う必要があります。

ちょっとだけ半田で熱して外し、新しい動力部をくっつけます。

五分ぐらいで修繕できる簡単な修理ですね。これで元気に走れるようになりました。

もともとついていた動力部ですが、ばらしてみようと思ったのですが、意外とがっちり接着されているので諦めました。

簡単な修理記事ですが今日はこの辺で。

(K)

今週のプチ活動報告(2021/02/02) — PC-KD854nの調整

こんにちは。かいちょうです。

前回、PC-KD854nのコンデンサ調査のために基板を外したりしていたところ、表示がずれてしまったことを書きましたが、今日はその修正を試みます。

今回は前回以上の危険を伴います。前回は電荷が抜けきった頃合いを見計らって分解したのですが、今回は電源入れて・・・表示させながらじゃないと調整できないので・・・。

まず何が起きているかをおさらいします。

あれ?なんか変だと思う人はPC-98好きですね

こちらが問題の症状。PC-98DOのROMベーシックが起動したところですが、お決まりの”How many files(0-15)?”がなんか”ny files(0-15)?”とかなっていて、最初の方が削れています。よく見るとmanyの”n”あたりにHowが重なって写っているように見えます。

前回も書きましたが、水平同期の描画開始タイミングがずれて、左側が重なって描画されてしまっているようです。昔のテレビの知識だとこの辺はディスプレイに入っているトリマ(可変抵抗)を弄れば元に戻せたはず・・・。

ということで一旦電源を切って可変抵抗の位置を確認します。ここからがコワイ。。。感電しないように気を付けながら筐体を開けます。

感覚としてはこの描画位置関連の調整は電子銃基板にあったような記憶があります。電子銃基板は一番出っ張ったところにあるのでアクセスしやすく、感電のリスクは低い・・・と思いながら見てみます。

電子銃基板右側

電子銃基板左側

うぅ、残念ながらR, G, Bのコントラスト調整やバイアス調整しかない・・・。この辺は水平信号にはかかわっていないようです。PC-KD854nの構造からディスプレイケーブルの信号は一度全部電子銃基板側に入っているのですが、お目当ての水平位置関係はどうやらアクセスしにくいメイン基板側にあるようです。フライバックトランスの近くとかだったら・・・やだな。

メインボード側調整トリマ

そしてようやく見つけました。ブラウン管面の左側直下。フライバックとは反対側ですが、アクセスしにくいなぁ。回路上必要なかったのか、いくつかのトリマは未実装でした。関連しそうなのはH.HOLDとH.PHASEになります。H.HOLDが水平同期信号っぽいので、まず弄ってみます。CRTは明らかに絶縁されていないと思われるので、本当は非金属のドライバで調整を実施するべきなのですが、我が家には非金属ドライバがない!・・・持ち手側をゴム手袋で絶縁することにしました。(良い子は絶対マネしないように!)
描画しながら回してみると・・・あぁ、位置がずれていく・・・どうやらこれで調節できそうです。

ところが・・・できた!と思って筐体を閉じたら・・・PCと同時に電源投入すると同期が取れなくなる現象が発現。。。これではだめだなぁ。

同期が取れない

H.HOLDを右に回して位置を変更したのですが、どうも電源投入と信号入力のタイミングで同期がダメになるっぽいので、HOLDは位置を元に戻し、H.PHASE(位相)で位置を変えてみます。少しづつ回すと・・・。

位置修正後

ほらピッタリ!ということで治りました。

が、実際は温度依存性があるみたいで、温度が低いと左側に寄って、高くなってくると(電源投入後しばらくすると)中央に画面が動くという状態です・・・何が悪いのかちょっと追及はできず、見えるから今回はこれでいいだろうという妥協をしました。

今回の確認でもコンデンサ液漏れ等はありませんでしたが、既に32年経過しているので当初の容量なんて全くないと思われます。また、可変抵抗も樹脂部が経年で割れているのが見えたので・・・そのうち交換しないとダメだろうなという状態。頃合いを見計らってリフレッシュ工事を考えたいと思います。

今日はこの辺で。

次回は鉄道模型に戻ります。

(K)

※お約束。本記事の内容は危険を伴うものです。記載されている情報も含め何も保証できませんので、解析、修理等を行う場合は自己責任でお願いいたします。

今週のプチ活動報告(2021/01/18) — PC-KD854nのコンデンサ調査

こんばんわ。かいちょうです。

本日は唐突ですが、こちらのCRTディスプレイのコンデンサ調査を行いたいと思います。

皆さん覚えておいででしょうか。このディスプレイはNEC PC-KD854n。PC-98シリーズ用のノーマルディスプレイです。以前こちらでレトロPCの紹介を行ったときにご披露したものです。

本ディスプレイはかいちょうがPC-98DOと共に初めて手に入れたものです。あの記事掲載後、引っ越しに伴い、マサ氏の方に預かってもらっていました。

マサ氏宅から唐突に呼び戻され、解析をすることになったのは・・・当サイトの読者様よりコンデンサ交換の参考にしたいので、情報を頂けないかというご要望を受けた為です。

お陰様?で当サイトも多少検索エンジンに引っかかるようになったのかな・・・と思ったのですが、調べるとそもそも、CRTディスプレイの解析事例はほとんどないんですよね。PCのドライブ、メインボード、電源部のコンデンサ交換記事は割と見かけますが。

5年前、PC-98DOに比較して(面倒臭かった)コンデンサのダメージが見られなかった為、何もしないで閉じていたのですが、今回は調査の為に思い切ってばらします。

実はわたくし、ACを内部昇圧する機器の解析は禁忌としていました。そのため、今回初めての本格なCRTばらしです。
(電子レンジ、CRTなど、内部電圧昇圧機器はコワイのでばらしたくなかったんですよね。って言っても今は普通のACアダプタでもPFCとかがあると昇圧回路ありますが)

暫く電源入れてないから残留電荷はないだろう・・・ということで恐々しながらもどんどんばらしていきます。

放電を使っているのでアーシングというか、逃げ電荷を捕まえる為と思われるグランド配線が多いです。。。電子銃側の基板をはずしやっと取り出した電源ボードがこちら。

超でっかいフライバックトランスが威厳を放ちます。。。20KVぐらい作るんだよねコレ。幸い、感電せずに終わりました。

調査した結果がこちら

電子銃基板 ( Electron-Gun Board )
MarkingVoltageValueNoteColor
C934160V1uF105 CBlack
C922160V1uF105 CBlack
C935160V1uF105 CBlack
C936160V1uF105 CBlack
C924160V1uF105 CBlack
C923160V1uF105 CBlack
C91635V4.7uF105 CBrown
C91710V100uFBlue
C918160V10uF85 CBlack
C94116V100uFBlue
C90125V47uFBlue
C90225V47uFBlue
C90325V47uFBlue
電源基板(Main Power Board)
MarkingVoltageValueNoteColor
C605200V680uF85 CBlack
C606160V33uFBlack
C40525V2200uFBlue
C41316V22uFBlack
C41250V3.3uFBlue
C200125V47uFBrown
C50716V470uFBlack
C51950V1uF105 CBlack
C50250V1uF105 CBlack
C40216V10uFBlack
C40416V470uFBlack
C40750V100uFBlack
C200250V10uFBlack
C40950V470uFBlack
C512160V10uFBlack
C51035V220uFBlack
C41125V100uFBlack
C654160V10uFBlack
C65850V10uFBlue
C655160V100uFBlue
C65725V470uFBlue
C659160V10uFBlack
C656160V22uFBlue

合計36個のケミコンが使われていました。意外に少ない!
マルチシンクでもないノーマルディスプレイなので回路もシンプルだったんでしょうね。
これが、どなたかのお役に立てばよろしいかと。

おまけ、最後ばらしたディスプレイをもとに戻し、久しぶりにPC-98DOを起動したら・・・思いっきり水平位置がずれてました。電子銃基板外したからだな・・・。
簡単に直せるので次回あたり直します。。。

(K)

※お約束。本記事の内容は危険を伴うものです。記載されている情報も含め何も保証できませんので、解析、修理等を行う場合は自己責任でお願いいたします。

PC-8801Mk2 SRの電源修理(第一回)

ご無沙汰しております、まさです。
前回の更新からかなり間が開いてしまいましたが、今回はレトロPCの電源修理第一弾となります。

あ、ちなみにローテクの活動は2回/月ほどのペースで実施しております。
更新が無かったのは「昨今の事情」が影響しているのではなく、単純に活動内容が記事にできるレベルまで落とし込めなかっただけです・・・

今回電源修理するレトロPCですが、すでに表題に記載してしまっていますがNEC製の「PC-8801Mk2 SR(以後、SRと表記)」となります。

電源が入らない状態となっていますので、まずは一番怪しい電源ユニットのコンデンサを交換するため分解していきます。

筐体カバーを外したところです、2基の5インチFDDが堂々と鎮座しています。
なお、レトロPCですので、今のPC(と、いうか家電全般にか?)と違いネジが大量に使われています。

2基の5インチFDDを外すとようやく電源ユニットの全貌が見えてきます。
上記写真の右側、ケーブルを外そうとしている左手の隣に見える細長い鉄製の箱が電源ユニットです。
※右手の乗っているところは拡張スロットになります。

取り出した電源ユニットです、新電元工業製のユニットとなります、やはり昨今の一般的なPC用電源ユニットと比べると「大きい」ですね。
続けて電源ユニットのカバーを外します。

コンデンサが大量に使用されています。
1つ群を抜いて大きなコンデンサが容量を確認すると「200v1000μF」との記載が・・・
このコンデンサ、しっかり探せば出てくるのでしょうが、アキバの有名所(秋月さんとか、千石さんとか)では店頭在庫は無いようです。
近々、かいちょうが海外にパーツ発注を行うとのことなのでその際に紛れ込ませていただきましょう。

各コンデンサの容量およびロケーションをメモ記載し、外していきます。
ついでなのでマザーボード音源周りのコンデンサも一緒にメモします。
こっちはちょっと高品質なコンデンサに変更してしまいましょう。

とりあえず、今回はここまで。

(M)

今週の活動報告(2020/07/11) — 車両洗浄・整備①

ご無沙汰しております、まさです。
久しぶりの作業報告となります。(最近会長しか更新してませんでしたから・・・)
今回はNゲージ貨物車両(貨車)の清掃・整備となります。
この車両たちは去年末に行われた鉄道模型走行会時に会長から頂戴したモノです。

って、コレ大手鉄道会社から中小鉄道会社への車両譲渡・・・?


頂戴した車両はKATO製およびTOMIX製で計7車です。
長い間使用していなかった為か全体的にホコリをかぶっており、車輪には走行時についたヨゴレが付着したままとなっています。

まずは車輪の清掃から始めます。
綿棒にTOMIXのレールクリーナー溶剤をたらしヨゴレが付着している車輪はもちろん、一見ヨゴレが付着してなさそうな車輪も念入りに清掃します。

かなり強力に付着している車輪もあり中々ヨゴレが落ちません、溶剤で少しづつ除去していきます。
これは「溶剤に数分漬込んで」から上図でふき取ったほうがよかったでしょうか?

続いて車両の清掃に移ります。
上記で記載した通り全体的にホコリをかぶってしまっていますので、綿棒が細かいところまで届きません。

・・・アルコール液ぶっかけてからエアーダスターで一気に吹き飛ばしたい!!
専用のクリーニングルームでも作ろうかしら?

そうそう、清掃中に気が付いたのですが数か所ヒビ割れ個所が見つかりました。
次回は完全に破損してしまわぬよう修正を行いましょうか。

※注意!!
写真では素手で作業を行っていますが、同作業を行う際はビニール手袋の着用をお願いします。
また、本文中に「~エアーダスターで吹き飛ばしたい」と記載していますが、アルコール(洗浄剤)が目に入ると最悪失明しますのでマネしないでください。

(M)

今週のプチ活動報告(2020/06/14) — ウィンドアクセラレータ GA-SV432/PCI

こんにちは。かいちょうです。

今週のプチ活動報告を行います。

最近、レトロPCの一つであるPC-9821Xa7を弄っていたら、Windowsの画面が突然真っ暗になる現象が発現しました。

このPC、新品で購入してから拡張を続けてきたのですが、確か最後入れていたのは1999年にIOデータから発売されたS3 Savarge4 Pro+を搭載したGA-SV432/PCIだったはず。
20年経過したのでコンデンサが吹っ飛んだと予想しました。このままだとメインボードも持っていかれる可能性があるのでまずはとりだしてみることにしました。

こちらが内部の様子。PC-98としてはPentium 75を搭載した比較的後期のマシンになります。
拡張しまくり、SCSIもDVDドライブも入れていたので上から見るとギチギチです。
幸い、ウィンドウアクセラレータは端っこにあるので容易に取り出せます。

こちらがそのお顔。予想では電源系コンデンサが派手に吹っ飛んでいる図を想像していたのですが、幸いにも無事で液漏れ等もしていないようです。

ん~となるとVGAラインドライバが死んだか・・・、あるいはケーブルか・・・。オンボードのPC-9801/21GraphicsとTGUI9680XGiは動くので本体->ディスプレイ間は無事なのでドライバですかねぇ?

このまま戻してもまともには動かないと思ったので取り出したままにしておきます。いずれにしても20年選手のウィンドウアクセラレータはいつコンデンサが死んでもおかしくないので、今度時間があるときに交換作業をしようと思います。

それ以前に本体側もコンデンサ交換やらないともう危ないですね。(Xa7は1995年発売なので25年。)

ネタとしてはいいのですが、コンデンサ交換は結構時間がかかるのでタイミングを見つけないと難しいですね。

実際の交換作業についてはまた別途としたいと思います。

今日はこの辺で。

(K)

今週のプチ活動報告(2020/05/16)— FORDピックアップトラックの修理

こんにちは。かいちょうです。

今日も(今日こそは)プチな活動報告をしたいと思います。

それは掲題のトラックの修理です。

といっても、もちろん本物の車ではなく、子供のおもちゃです。

ターゲットはこちら。

一見、何も問題ないように見えますが・・・頭を見ると実はバンパーが取れてしまっています。この部分はメッキ調のパーツなので外れると少しダサい・・・。というか、よく見るとバンパーが最も外に張り出している部品なのに取り付け部分が細くてぶつけるとすぐに折れそうな構造・・・。

実車もバンパーはそういう役割ですが、子供が遊ぶことを考えてもうちょっと丈夫に作ってほしかったなと思う今日この頃。

子供から直してほしいと言われているので、接着材で治すことにします。

今回使うのはセメダインX。いつ買ったか忘れてしまいましたが、数々の部品を直してきた頼もしい接着剤です。

パパっと塗って半日~一日くらい放置です。

部品が部品なだけに、またぶつけると外れてしまいそうですが、その時はまたくっつけるしかないですね。

今日は簡単な修理ネタでした。

(K)

今週のプチ活動報告(2020/05/09)— TOMIX 旧型信号機の解析

こんにちは。かいちょうです。

今回のプチ報告は TOMIXの旧型信号機(5035)の解体解析を取り上げたいと思います。

今まで信号機は持っていなかったのですが、鉄道模型運転会を実施している時に信号機や踏切があると情景としてよいなと思い、最近ヤフオクで手に入れました。

現物がこちら。すでにお分かりのように、レールが茶色道床なので30年近く前の逸品です。年代物を手に入れるのがお約束になっている今日この頃。

確か、列車が正方向から侵入すると赤信号に変わり、一定時間後に黄色→青と変化する仕様だったはず・・・。ただ、取説がないのでぴよっと出ている線にどんな電圧を掛ければよいのかわかりません。
前々から内部の構造にも興味があったので、配線の正体を確認することもかねてばらしてみたいと思います。

線路部分がこちら。真ん中にスライドスイッチ、左右に穴があります。この穴で光学的に列車の通過を判断していたと思われます。

信号機部分。非常によく作られていて、信号機の電気的結線部分はフラットケーブル状になっていました。信号自体は青、黄、赤の三灯式で、配線が4本なのでアノードかカソードコモンになっていると考えられます。

裏面の様子、既に二本ビスを外してしまっていますが、鉄板で線路と回路基板部分が覆われています。簡単に取れるので外してみると

基板とご対面することができます。スライドスイッチ部は基板に直接パターンが刻まれ、金属片が直接基板に接触していることがわかります。線路からの信号をとる小さな銅バネも見えます。小さな部品が多いので注意が必要です。配線の関係が分かるように信号機部もひっくり返してみました。
基板をもう少し詳しく見ていきましょう。

基板は両面ですが、非常にシンプルなので目でも回路が十分追えます。

主要な部品はフォトカプラ、4000シリーズのロジックICであとはスイッチ用のトランジスタのように見えます。4000シリーズのロジックはそれぞれ4584(インバータ), 4081(ANDゲート)で、カプラも含めて捺印から東芝製に見えますね。

恐らく、線路の電圧をフォトカプラで取って進行方向を確認。逆方向なら常に赤。正方向なら光学式センサからの信号で列車通過後、一定期間ごとに赤、黄、青のステートとなるように組んでいるものと思われます。スライドスイッチは一定期間の時間を切り替える機能だった記憶があるので、多分、CRの充放電の時定数が変わるのではないかなと推測しました。

謎だった外への配線はテスタで追ってみるとロジックICの電源にそのまま入っているので外部電源であることが分かりました。データシートからIC電源電圧範囲は3V~18Vなので、10Vもかければ十分動くと予想、さっそく元のように組み上げて動かしてみます。

またしても登場の西武5000系レッドアロー号。DCCの実験用として手近にあるのでよく登場するのですが、なかなかDCCの実験には投入されず、こういうちょい役が多い。。。信号機とほぼ同時期の製品なのでそろそろこちらもメンテナンスしなければ・・・

安定化電源でゆっくり電流制限を掛けて電圧を持ち上げると信号機が点灯し始めました。がしかし・・・何かおかしい。線路に走行用電圧を加えても、信号機に車両を通過させても全く信号機が変わりません。

壊れているのかな・・・電源は間違いないはずなのですが・・・。

これ以上の解析はテスタで虱潰しに見ていくとかしないとできないので、別の機会にしたいと思います。ちゃんとは動いていませんが、オブジェとしての役割は果たせそうなので、とりあえず次回の鉄道模型走行会で出してみようかな・・・。

(K)